タテジマフジツボ Amphibalanus amphitrite (Darwin, 1854) |
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推定される原産地 |
不明 |
推定される移出地 |
西南太平洋 |
国内での初発見年 |
1935年 |
国内での初発見地 |
相模湾沖 |
推定される移入手段 |
船体付着、バラスト水 |
国内での分布 |
沖縄を除く全国各地 |
被害状況 |
内湾域に広く分布していた在来のサラサフジツボの密度を低下ないし駆逐したと推察されるほか、発電所の導水路・管に付着して水流を弱め、発電能力を低下させる被害が知られている |
・同定のポイント
殻表面は平滑で縦縞模様.輻部は広く茶絣模様
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・生態
内湾潮間帯中部を代表するフジツボで、岩や石、人工構造物を覆うように付着する。
低塩分と塩分変化に強い耐性を示す。
殻底径は1〜1.5cmで、繁殖期は5月〜11月。
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・文献
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岩崎敬二・木村妙子・木下今日子・山口寿之・西川輝昭・西栄二郎・山西良平・林育夫・大越健嗣・小菅丈治・鈴木孝男・逸見泰久・風呂田利夫・向井宏 2004. 日本における海産生物の人為的移入と分散: 日本ベントス学会自然環境保全委員会によるアンケート調査の結果から.日本ベントス学会誌, 59: 22-44. |
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大谷道夫 2004. 日本の海洋移入生物とその移入過程について. 日本ベントス学会誌, 59: 45-57. |
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山口寿之・久恒義之 2006. フジツボ類の分類および鑑定の手引き. Sessile Organisms, 23: 1-16. |
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